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漆マガジンバックナンバー【第十四回】
【エコロジー】
ご無沙汰しております。箕輪漆行ホームページ担当の、蓑輪信男と申します。
今、世間のトレンドはエコ一色になりつつあります。
ロハス、スローライフなどの言葉も生まれ、環境をより身近に感じたい人が増えて
きました。地球温暖化、エネルギー問題などが軽視できなくなってきた昨今、当然
の流れだと思います。いかに燃費が少なくて済むか、ゴミを減らしリサイクルに回
せるか、等の環境へのダメージを減らす事を考えた時、私はやはり身近な漆とい
う存在を思い浮かべます。
漆の木は10数年で漆を採取する事が出来るようになり、木としては結構速いサイ
クルで植林と採取を繰り返します。
そして採取された漆を使って作られた漆器は、長いもので数千年も長持ちし、もし
割れたり剥げたりしても、修理し塗り直す事で、新品同様に使う事が出来るのです。
これはもう、漆器の在り方そのものがエコと言っても過言ではありません。
ただし、単に漆器を使えばエコというものではなく物を大切に扱う、という一人一人の取り組みがエコに繋がっていき、環境問題にも繋がっていくのだと思います。
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