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漆マガジンバックナンバー【第四回】
【漆は薬?】
梅雨もあけ、真夏日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか箕輪漆行ホームページ担当の蓑輪信男と申します。この暑さに負けないよう、ビリーズブートキャンプを頑張っている毎日です。
漆を扱っている方は長生きをするとよく聞くのですが、他にも漆が薬になるという話を聞いた事があります。たとえば少量の生漆を水や生卵と混ぜ合わせて飲むと胃酸過多に効果がある話や、腫瘍の治療に患部に漆を塗った話や、乾漆を火であぶって出た煙を吸うと扁桃腺に良い話、漆の実を使ってコーヒーを作ると滋養強壮に効果がある話など、漆は昔から薬として役立ってきたみたいです。ひょっとしたらこれから先、薬用、食用などの分野で漆が活躍する時代が来るかもしれません。
と言うわけで、今回は実際に漆を舐めてみようと思います。用意したのは中国産の生漆と日本産の生漆です。さっそく指につけた中国産の生漆をペロッと舐め、しばらく口の中でテイスティングしてみると、中国産の風味が鼻に抜けていきます。味は無味。舌の周りが漆でコーティングされるような感覚が続いたのち、舌がピリピリしたので、耐えられなくなり一気に飲み込むと、今度は喉がピリピリして、やるせない気持ちになりました。
続いて日本産の生漆を口に含んで優しく舌で転がしてやると、日本産漆の良い風味が鼻に抜けていきます。味は無味。その後、中国産よりもきつい刺激が舌や口内に走ったので、思い切って飲み込んでみると、やはり喉がピリピリしたので、軽く後悔しました。
結論としまして、やはり漆は刺激物なので、直接口に含むのは止めた方がよいという事です。やるなら水などで薄めないと私みたいにピリピリして、軽く後悔する事になります。
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